Sports Click Archives
スポーツディレクトリ >> ソフトボール
SOFT BALL
スポーツディレクトリ

目で見るソフトボールの決定版!
第5回:変化球は70種類以上投げられる(1)
今回は変化するボールの投げ方を紹介します。前回(第4回)のムービングファーストボールの仕上げ、および変化球のを学習します。変化球は70種類以上あるといわれています。また、ピッチャーの身長、体重、筋力、腕の長さ等によって、投げることのできるボールが変わってきます。自分の得意な変化球を見つけましょう!
講師 吉村正(よしむら・ただし)
昭和20年京都府宇治市に生まれ、5歳のときより兄の指導でソフトボールを始める。平安高校(野球部)を経て、早稲田大学卒業。現在、早稲田大学教授(健康科学)・評議員、ソフトボール部総監督、日本体育大学非常勤講師(野球・ソフトボール)。元ハワイ大学客員教授。

ムービングファーストボールの仕上げ
 前回(第4回)はクロケット投球方法で速いボールを投げる練習をしました。今回は単に速いだけのボールではなく、“変化する”速球を投げるための工夫を紹介します。
 変化するボールを投げるためには、腕を伸ばして振りおろし、尺側筋が大z筋に当たった時に手首を操作します。手首を動かし、手のひらを内側に返す、外側へ向ける、上方向へ曲げること等により、シュート・ライザ?・ドロップといった変化を加えることができます。
ボールを変化させる手首の変化 速いドロップボールの投球
Movieで見る Movieで見る
 一端投球フォームが確立すれば、後はトレーニングによって筋力をアップすることで、さらに速いボールを投げることができるようになります。日々の練習の中に筋力トレーニングを取り入れることも大切です。

変化球を投げる
 ボールの変化を決めるのは大きく次の3つです。
  • ボールの握り方を変える。
  • ボールに回転を与える。
  • フォームを変える。
 これらを複雑に組み合わせることにより、打者に打たれないような変化球を投げることができます。今回は「ボールの握り方」と「フォームの替え方」について練習します。また、同じフォームで投球したとしても、ピッチャーの身長、体重、筋力、柔軟性、腕の長さ、指の長さ等によってボールの変化の特長が異なります。まず、自分の体にはどういう特長があるのか知りましょう。

(1)ボールの握り方を変える
 投球時のボールの握り方を変えることにより、ボールに伝わる力や回転が変化し、様々な変化球を投げることができます。写真1や2のようなボールの握り方で投球すると、ボールは変化せず、バッターに打ちやすいボールになってしまいます。変化球を投げるためには、写真3、4のように縫い目から指を外した握りが必要です。
1:縫い目に人差し指と中指をはわせるような握り 2:縫い目に対して人差し指と中指を直角に当てる握り

3:縫い目を外した握り1 縫い目の手前を握る 4:縫い目を外した握り2 縫い目の先っぽを握る
 さらに、握る指の数を増やしたり、指と指の間を離したりすることによって、様々な握り(=様々な球種)で投げることができます。握り方はいく通りでもあり、自分で新しい握りを生み出すことも可能です。いろいろな握りでの投球を試してみましょう。

 手始めに次の4種類の握りで練習してみます。どのようなボールになるでしょうか?
1. 人差し指と中指を開き野球のフォークボールと同じように握ります。 2. 人差し指から小指までの4本の指を揃え、ボールの縫い目を覆うように握ります。親指は縫い目に添わせます。

3. 人差し指と親指でボールを挟み、その間からボールを投げます。 4. 親指の力をボールに伝えないように親指を離して握ります。


(2)フォームを変える
 速いボールを投げるために、腕を伸ばした「クロケット型投球方法」を練習しましたが(第4回)、変化球を投げるためには野球のピッチャーのように肘を曲げて投げる「野球型投球方法」が効果的です。腕をテイクバックした時点から肘を曲げ(写真1)、そのままウィンドミルの動きを行います。手首より肘が先行するようなイメージで振り下ろし、肘が体に当たったところで肘から肩の部分の動きが止まります(写真2)。これにより、肘から先の上腕が加速すると共に、自由に角度を変えて振り抜くことができます(写真3)。
肘を曲げた投球1
肘を曲げた投球2
肘を曲げた投球3
肘を曲げてのシャドーピッチング 肘を曲げての投球
Movieで見る Movieで見る
 肘をのばした投球・曲げた投球とボールの握り方を組み合わせることにより、様々な変化球が生まれます。例えば、今回練習した握り3は一般的に肘を曲げた投球と組み合わせ、カーブを投げることが多いです。

今回ご紹介した70種類以上の変化球を投げるには?をさらに詳しく学習したい方には、VIDEO「目で見るソフトボールの決定版!」Vol.3をお勧めします。
次回は、池田重喜のコンディショニング・クリニックをご紹介します。お楽しみに!

<< 第4回 [ ソフトボールTOP ] 第6回 >>