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グレードアップ技術特集

第5回:ボレーに自信をつけろ! Part3

勝ち続けられるのは、結局は目標に向かって厳しい努力を重ねる人だ。進学や進級で環境が変わり、新シーズンがスタートした今だからこそ、心技体ともに自己をチェックし、まずは基本から見直そう。今回特集するのはボレー。ボレーをする上で大切なことを大まかに挙げると、「ミスをしない形をつくること」「ポジションをきちんととること」「大胆に動くこと」である。構えやフォームなどにある自分のクセを改善することから始め、ミスをしない形を作り上げていけば、大胆に動いてもミスは減るものだ。相手のナイスボールを恐れる必要はない。ポイントゲッターとして自信を持ってボレーができるよう、しっかり勉強して勝利をつかもう!

解説:井口鉄郎(いぐち・てつろう)
1959年10月10日、宮崎県生まれ。清武中→宮崎工業高→日本体育大卒。日本体育大では、2年時(/園田)、3年時(/中西)、4年時(/中本)とインカレ個人戦3連覇の偉業を達成した。中本和穂選手とのペアで、87年に全日本インドア選手権大会優勝、88年に天皇賜杯・全日本選手権大会優勝。中学校教員を経て、現在はスポーツ店『スマッシュイグチ』を経営するかたわら、全国各地で指導・普及にも情熱を注ぐ。ジュニアナショナルチーム男子の井口雄一選手(尽誠学園高)の父。

Lesson1 正クロスボレーと逆クロスボレー

 正クロスや逆クロスのランニングボレーは、技術的には正面のボレーの応用であり、難しいボールに対応できる超一流の選手ほど基本的な構えがしっかりしている。軽く曲げた膝よりも前に肘を出してリラックスして構えること。利き手ではない方の手はスロート(別名:イチョウ)にそえることが重要であり、これが正クロスや逆クロスの遠くのボールを取りにいく際に生きてくる。特に逆クロスの場合、利き手ではない方の手をそえてそのまま取りにいけば、テークバックで「ラケットを引く」という感覚がなくても、きちんと引いた形になるのだ。

 また、相手が放つボールだけを一生懸命見ていても、ボレーに出るタイミングが早かったり遅かったりしてしまうので、ボールよりも相手のスイングを意識することが非常に大事。ラケットスイングの速さで打球の速さを予測しながら、思いきってボレーにいこう。正クロスボレーでも逆クロスボレーでも、相手がラケットを振り始めたときにこちらが動き出しても遅いので、相手がテークバックをして構えるとき、ラケットが後ろで止まる寸前に自分は始動するとピシャリとタイミングが合う。難しいことだが、ストレート展開でもクロス展開でも、向かってくるボールのコースに対して直角に入れば最短距離でとらえられることを覚えておこう。

 ボレーでインパクトする際も、肘は必ず前であることを忘れてはいけない。そしてインパクトするときに、ボレーする方向に腰を押し出すような感じでやると、ナイスボレーがビシッと決まる。

 勝負に出て、センターが抜かれても気にしないこと。そのボールは後衛にフォローしてもらい、次のチャンスを狙う切り替えの速さもボレーには必要なのだ。

正クロスのフォアハンドボレー

正クロスのフォアハンドボレー

逆クロスのフォアハンドボレー

逆クロスのフォアハンドボレー

ソフトテニス・マガジン2006年7月号掲載

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