ホーム > ソフトテニス

ソフトテニス

グレードアップ技術特集

第4回:ボレーに自信をつけろ! Part2

勝ち続けられるのは、結局は目標に向かって厳しい努力を重ねる人だ。進学や進級で環境が変わり、新シーズンがスタートした今だからこそ、心技体ともに自己をチェックし、まずは基本から見直そう。今回特集するのはボレー。ボレーをする上で大切なことを大まかに挙げると、「ミスをしない形をつくること」「ポジションをきちんととること」「大胆に動くこと」である。構えやフォームなどにある自分のクセを改善することから始め、ミスをしない形を作り上げていけば、大胆に動いてもミスは減るものだ。相手のナイスボールを恐れる必要はない。ポイントゲッターとして自信を持ってボレーができるよう、しっかり勉強して勝利をつかもう!

解説:井口鉄郎(いぐち・てつろう)
1959年10月10日、宮崎県生まれ。清武中→宮崎工業高→日本体育大卒。日本体育大では、2年時(/園田)、3年時(/中西)、4年時(/中本)とインカレ個人戦3連覇の偉業を達成した。中本和穂選手とのペアで、87年に全日本インドア選手権大会優勝、88年に天皇賜杯・全日本選手権大会優勝。中学校教員を経て、現在はスポーツ店『スマッシュイグチ』を経営するかたわら、全国各地で指導・普及にも情熱を注ぐ。ジュニアナショナルチーム男子の井口雄一選手(尽誠学園高)の父。

Check3 肘を意識してインパクト

 ボレーで打球にいく際も、基本の構えからラケットが下がらないよう注意が必要だ。手首でラケットをコントロールせず、振りをできるだけ少なくして、肘から前の部分を使ってボレーしよう。上級者になれば、むずかしいボールに対してカットやドライブをかけてボレーすることもあるが、まず基本の段階では余計なことは考えず、壁を作って“ポーン”と返すようなイメージを持つこと。決して肘が伸びきったところで打球するのではなく、肘が伸びるギリギリ前にインパクトを迎えると力が伝達しやすい。

 肘を前に構えることが大事だと先に述べたが、近距離から球出しをしてもらい、実戦の形で構えをチェックすることをおすすめしたい。スピードボールに対し、正面・フォア・バックでしっかりボレーできるかどうか、構えで肘が奥にあるままだとミスを連発してしまうはずだ。

 クロスボレーでもストレートボレーでも、相手陣のサービスラインくらいにボールが落ちるよう返球を心掛けると、ミスは少なくなる。そうすると、少々ラケットがブレてもボレーはアウトになりにくいのだ。

良い例=肘は高く前へ 悪い例=肘は低く奥にある
良い例=肘は高く前へ 悪い例=肘は低く奥にある
横から見たフォアハンドボレー
横から見たフォアハンドボレー

Check4 相手にタイミングを合わせる

 ボレーのステップについて、左右のどちらの足から踏み出すかに神経を集中させるあまり、思いきりの良さを失ってしまう中高生が少なくないが、自分の好きなように出ていい。もっとも重要なのは、打球してくる相手のタイミングにこちらが合わせるということだ。そのためには、相手のラケットをしっかり見ること。相手のスイング後のフォロースルーから構えにいたる動作にも注意し、相手がゆっくりと、早いテンポなら自分も早く。そして、ラケットの振り出しでスピードを予測し、ボールをとらえにいこう。ボレーに対して恐怖心が強い人は、相手のタイミングがわかっていないからなのだ。「ボールを見ろ!」というのは間違い。ボールを見ていると絶対に反応は遅れるので、神経を集中させるべきはボールが放たれる前のラケットの方である。

 タイミングを合わせることは、試合前の乱打から可能であることを忘れてはならない。巧みな前衛というのは自分の乱打はほどぼどにし、相手後衛を観察している。相手後衛のタイミングの取り方はもちろんのこと、フォアハンドストロークとバックハンドストロークではどちらが苦手か(または得意か)、グリップはどうか、足の向きはどうか、などを必ず観察すること。自分の後衛にも協力を得て、乱打では短いボールや長いボールを打ってもらったり、相手のバックハンドストロークやトップ打ちなども観察できると最高だ。

 前衛はただ単に勢いで動いていたのではダメ。相手のタイミングに合わせて確信を持って動けるようになろう。

連続写真でイメージアップ(右ストレート&左ストレート)

 ストレートのボレーでもっとも大事なことは、フォアハンドボレーの場合、身体が開き気味になってもいいので、ラケット面をネットと平行にスーッと出していってボレーにいくこと。肩を入れていなくても、相手打球が高くても低くても、ネットと平行にラケットを持っていき、前でボレーすると内側に入りやすい。これは、フォアハンドもバックハンドも同じ。自分の身体が動けばボールもブレて見えるので、身体の上下のブレを少なくすることが重要だ。だからこそ、頭の位置ができるだけ同じような高さで進んでいくと、ボールとうまい具合に適合し、ミスが少なくなる。

右ストレートのフォアハンドボレー
右ストレートのフォアハンドボレー
左ストレートのフォアハンドボレー
左ストレートのフォアハンドボレー

ソフトテニス・マガジン2006年6月号掲載

<< 第3回ソフトテニスTOP第5回 >>