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第31回:大外刈り<後編>
 大迫明伸6段(旭化成、全柔連強化コーチ)の今回の技は左大外刈りである。前回までの背負い投げ同様、足運びがアレンジされた、大迫流となっている。一般的に、大外刈りは1で踏み込み、2で継いで、3で刈る。しかし、大迫6段は、「紹介した背負い投げ、大外刈りは、あくまでも応用です。基本形をしっかりやることを忘れないようにしましょう」とも話している。基本の大切さをよく理解し、これから紹介する大外刈りに挑戦してみよう。
大迫明伸大迫明伸(おおさこ・あきのぶ)
1960年11月27日、宮崎県西諸県郡生まれ。実家は農林業を営む5人姉兄の末っ子。地元の紙屋中で柔道を始める。中学時代は無名だったが、宮崎商にスカウトされる。78年、高校3年の時にインターハイ団体ベスト8。79年、天理大へ入学。2年生からレギュラーとして活躍した。83年に大学卒業、旭化成入社。88、89年全日本選抜体重別制覇。89年講道館杯2位、ベオグラード世界選手権出場。88年全日本選手権優勝。88年ソウル五輪銅メダル。全日本強化ジュニアヘッドコーチを経て、シニア強化コーチへ。現役時代は左の背負い投げ、体落とし、内股を得意とした。

応用編
相手と正対しない崩しの応用
 大外刈りと大内刈りでは、崩しの方向は逆になりますが、崩しのときに相手と正対しないという点では同じです。
 現役時代、86kg級の選手はたいてい自分より上背がある人ばかりでした。大きい相手は正面から押しても力比べになってしまいうまくいきません。そこで私は横から崩すようにしました。1で左足を少し踏み込みます。2で自分の右足を左足かかとの後ろに引きつけます。ここで釣り手、引き手を使って相手の体が右半身になるくらいに崩します。ポイントはここ。後は左大内刈りを掛けケンケンで追いかけながら倒します。
相手と正対しない崩しの応用
相手と正対しない崩しの応用
相手と正対しない崩しの応用
 
上達へのアドバイス
技を作る源は打ち込み
 全日本強化合宿などで、選手を見ていると、最近は、打ち込みを無造作にしている選手が多いと思います。技を作る源は打ち込みです。
 まるで準備体操のように、体を温めているかのように打ち込みをしている選手が多く見受けられます。その打ち込みでも、1、2、3の2で崩している選手が多い。でも、1で崩すのが基本です。背負い投げでも踏み込んだときは、すでに崩すときなのだと考えましょう。

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