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第1回:小外刈り<前編>
越野忠則6段は、世界選手権で優勝と2位、五輪で3位と90年代初頭の世界レベルの大会でトップに位置した柔道家である。現役時代から、こだわらずさっぱりとした性格で古い概念にとらわれなかった。バルセロナ五輪で3位になったとき、「自分より強い選手がいたということです」とさばさばと語ったのが印象的だった。
 ここでは、数ある得意技の中から小外刈りを検証していく。
講師 越野忠則 6段
こしの ただのり
1966年4月3日、北海道白糠郡白糠町生まれ、37歳。両親と姉2人の家庭に生まれる。小学3年の時に町内のスポーツ少年団で柔道を始める。白糠中3年時に北海道軽量級チャンピオン。白糠高へ進学し、3年の時にインターハイ軽量級3位になり注目される。85年東海大入学。2、3年時正力杯国際学生連覇。89〜92年まで講道館杯4連覇。91年まで選抜体重別3連覇。89年ベオグラード世界選手権2位。91年バルセロナ大会優勝。92年バルセロナ五輪3位。89年大学卒業後、東洋水産入社。93年4月から国際武道大助手・柔道部コーチとなり現在に至る。右組みから内股、背負い投げ、足技、十字固めと多彩な技を持ち、一時代を作った。60kg級。

自分右、相手右組み

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 この技は掛ける相手の足は遠く、掛けにくいのですが返されないのでよく使いました。もちろん、この技から大技へという連絡もできます。
 崩しは、自分の右釣り手で前襟を取り強く下に引き下げます。引き手は逆に押し上げるようにします。引き手は逆に押し上げるようにします。つまり、相手の左足の重心が掛かるようにし、左後ろ隅に崩すのです。
 この後、自分の右刈り足をまっすぐ相手の足の間に踏み込みます。続いて、左足を自分の右かかとの外側あたりに継ぎ足します。相手との間合いをここでしっかり詰めることが肝心です。
 自分の右足の裏で相手のアキレス腱あたりをしっかり捕らえ、ケンケンで押し込みます。後ろに下がるより追い足の方が早いので相手は必然的に後ろに倒れます。この時、上体をしっかり引きつけておくことが大切です。
 間合いを詰めずに前に出ると相手から払い腰の逆襲に合うことがあります。

崩し〜刈り
右釣り手は相手の前襟を取り、強く下に引き下げる   左引き手は肘の内側をつかみ、押し上げるようにする
    ポイント!釣り手と引き手を連動させ、左後ろ隅に崩す
 
右刈り足を相手の足の間にまっすぐ踏み込む 左足を自分の右かかとの外側あたりに継ぎ足す  

自分の右足の裏で相手のアキレス腱あたりをしっかり捕らえ、ケンケンで押し込む

次回は応用編ケンカ組み手の場合(1)、(2)をお送りします。お楽しみに!

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