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技の大辞典

第7回:モンゴル相撲 その1

 実は、モンゴル相撲(ブフ)といっても、モンゴル国と内モンゴルでは、コスチュームも違えば、ルールや技も違う。両地域間の行き来が途絶えてから、それぞれ独自の発展を遂げた歴史があるためだ。

 興味深いことに、技を大別すると、モンゴル国はフリースタイル、内モンゴルはグレコローマンという色分けをすることができる。ここでは両スタイルの代表技を紹介しよう。

 ボクシングのラクバ・シンを皮切りに、大相撲、K-1、キックボクシング…昨今の格闘技界では、モンゴル旋風が吹き荒れている。

 その根底には、男の価値をモンゴル相撲のような格闘での強さに求める国民性がある。モンゴル相撲の技は、格闘技としての魅力に溢れている。

モンゴル国の試合コスチューム

モンゴル国の試合コスチューム

ジャンジン・マルガイ(民族帽子) ショーダグ(パンツ) ゾドグ(チョッキ)
ジャンジン・マルガイ(民族帽子)
鷹が舞い降りる所作を語る際、必ずかぶる正装の一つ。取り組み前にザソール(行司)に預けるが、終了後に勝者、敗者とも再びかぶる。
ショーダグ(パンツ)
絹製のパンツ。モンゴル国のルールでは、足をつかんでの攻撃が認められているため、内モンゴルのコスチュームとは違い、足があらわになっている。
ゾドグ(チョッキ)
パンツと同じく絹製。内モンゴルの牛皮製に比べ、激しいつかみ合いになると破れやすそうだが、部分的にしっかりと糸が縫い込まれていることもあり、その心配はないとか。

モンゴル国の技(フリースタイル的)

アチホ

アチホ
足車。相手が片足をとってきたら、わざとその足を伸ばす。そのまま相手のヒザを支点にして投げ捨てる。

 
ソラエホ

ソラエホ
小股すくい。大相撲でもたまにみられる技。片足をとってバランスを崩しながら、片手で後方に押して倒す。

 
フル・オローホ

フル・オローホ
うしろ河津掛け。相手にバックをとられたら、外側から足をかける。そのまま腕を巻き込むようにして相手の足を刈る。

 
フルムフ

フルムフ
カウンターの内股。相手が自分の片足を股間に挟み込むようにとってきたら、勢いよく片足をはね上げる。

 
ウムスク

ウムスク
俗にいう水車落し。豪快な投げ技のひとつ。両足タックルから相手を担ぎ上げて自分の肩に乗せる。そのまま後方に反りながら倒す。

 
ハビラホ

ハビラホ
差さえ釣り込み足。自ら後方に下がりながら相手を前に崩す。そして体重がかかった足を支えながら投げる。

 

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