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技の大事典 〜格闘の技パーフェクト・コレクション〜
昨今の格闘技ブームで、世界中に様々な「格闘技」があることが分かってきた。大会によっては、異種対抗戦も普通に行われている。“いくつの格闘技があるんだろう?”、“●●ってどんな格闘技なんだろう?”、“どの格闘技が一番強いんだろう”・・・と思っているファンへ贈る技の大事典です。
第5回:フルコンタクト空手 その5
いくら総合格闘家が“何でもありでの強さ”を訴えようと、兵器を使ってのテロや戦争が身近にある昨今、ある意味で格闘技に実戦性を求めるのは、ナンセンス。
今後、格闘技に取り組む目的は、心の強さを得ることと、技の美しさを楽しむことに転化していくであろう。そう考えると、フルコンタクト空手ほど時代にマッチしたものはない。
なんたって根性がつく。素手・素足で無差別トーナメントを闘うのが当たり前。ひたすら、腹・脚のダメージの蓄積に耐えなければならないのだから。
一方で、顔面突きが禁じられた独特のルールのなかでは、技にも、各個人の創意工夫が求められる。大山倍達が極真会を創始して以来40年で、世界中に広まったフルコンタクトカラテ。その技は、格闘技としての魅力に溢れている。
実演:柏木信広、平賀斉彦(新極真会・城南支部目黒道場)
http://www.megurodojo.com/

下段回し蹴り

 フルコンと言えばパンチとローキックという認識もあるほど。強烈な下段回し蹴りは勝敗を左右する影の必殺技としてなくてはならない存在だ。いわゆるローキックは、腿やヒザ横を狙うことが多い。同じくローキックを多用する格闘技にキックボクシングがあるが、カラテとの最大の違いは内股蹴りの重要度である。顔面へのパンチがなく間合いが近いカラテでは相手の構えやバランスを崩し、前進を止める技として内股への蹴りが重視されている。

下段回し蹴り

下段後ろ回し蹴り

 一般的にはフグトルネードとして知られる下段の回し蹴りだが、フグの同世代の日本人選手もカラテの試合で使っていたことがある。カカトでヒザ横あたりを狙って蹴る。あまり使用されないが破壊力は抜群だという。

下段後ろ回し蹴り

中断廻し蹴り
中断廻し蹴り

 廻し蹴りの中ではもっとも存在感が薄いが、威力もあり、その後の展開のきっかけ作りにも使える万能技である。鈴木国博は左の中段廻し蹴りを戦術の要として使用し、世界の強豪を打ち破った。


中段前蹴り
中段前蹴り

 ムエタイの前蹴りが相手の前進を止めたり、突き飛ばしたりするために使用されるのに対して、カラテの中段蹴りはダメージを与えることに主眼が置かれている。そのため指の付け根や場合によってはつま先等で突き刺すように蹴る。


中段後ろ飛び蹴り
中段後ろ飛び蹴り

 飛んで相手の腹部に後ろ蹴りを入れる。中段蹴りではもっとも華麗な技だがそれゆえによく後ろ廻しと間違われる悲しい存在。


中段後ろ蹴り
中段後ろ蹴り
Movieで見る

 中段への蹴りでもっともKO率が高い技が後ろ蹴りである。後ろ廻し蹴りとは異なり相手の中段をカカトで突き刺すように蹴っていく。



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